中一・中二・中三時代合同臨時増刊
万国博カラーガイド
昭和45年5月1日発行/旺文社(254頁!)
↓大阪万博絵葉書18枚より↓
PUBLISHED BY YAMAGUCHI SEIKYOKUDO
CO.,LTD.
![]() ビルマ館と古河パビリオン ビルマ館は黄金色の竜頭の船を池に浮べ、その上に七重の塔を建てたもので、多数の宝石を使った展示をします。古河館は東大寺七重の塔を復元したも ので、内部は声で物を動かしたり、コンピューターと碁を打ったり出来る、コンピュートピアです。 |
![]() 太陽の塔 大空に翼を張るシンボルゾーンの大屋根を突き破って太陽の塔はひときわ輝いています。テーマ館の地上展示の一部で、高さ60メートル、根本の直径 30メートル。その巨大なスケールは、観客を思わず大空の彼方にひき込んでしまう魅力をひそめています。左右に“母の塔”“青春の塔”を従え、国 際的に名の高い岡本太郎氏が制作しました。 |
![]() ブリティッシュ・コロンビア館(カナダ) 同州特産の、高さ50mもあるモミの木200本を垂直に並べ、中に展示場を作ってあります。館の外には湖や滝、鉱山等がミニチュアにしてあり、滝 は1分間に38トンもの水を落とします。 |
![]() ガス・パビリオン 人間だけに与えられた特権“笑いの世界”がテーマになっています。左右の壁と床のスクリーンに喜劇映画が上映され、世界的巨匠ホアン・ミロの大壁 画「無垢の笑い」も展示されます。 |
![]() アメリカ館“月の石” 1969年7月20日、アポロ11号のアームストロング船長・オルドリン飛行士が月面に人類として初めての一歩を印し、その時持ち帰った月の石が 展示されています。 |
![]() フランス館 白く輝く4つのドームは空気圧を利用したプラスチック製で、“大阪のカサ”と呼ばれています。中は劇場やレストランになっており、巨大なスクリー ンで映画が上映されます。 |
![]() アメリカ館 まるで空飛ぶ円盤が着陸しているような印象を与える大屋根は、ガラス繊維を空気で膨らませたものです。アポロの持ち帰った月の石、月着陸船LM、 司令船の実物等があなたを月世界にいざないます。 |
![]() 日本万国博会場風景 ちょうど人口30万の都市、種々の情報はコンピューターで処理され、“動く歩道”が結びます。展示館は中央に小規模館が周辺に大規模館が建てられ ます。モノレールやロープウェイも作られます。 |
![]() 西ドイツ館 約1万平方メートルの敷地のほとんどが花園、その中に青紫のドームがポツンと立っています。花園にはドイツの四季の花が咲き乱れ、潜望鏡で地下の 展示室を見ることもできます。テーマは「協力・進歩・平和」 |
![]() 東芝IHI館 三角スイ形の鉄製ユニットを1500個組合わせて、球状のドームをつり下げています。中はグローバル・ビジョンと呼ぶ円形劇場で、周囲360度の スクリーンに、世界各地のさまざまな人間の生活が紹介されます。 |
![]() シンボルゾーン 会場の中央に幅150メートル、長さ900メートルの帯状に広がっており、テーマ館・お祭り広場・美術館・万国博ホールなどの主要施設が収められ ています。いわば会場の幹にあたる部分で、各パビリオンは枝葉のように広がっています。 |
![]() オーストラリア館 ちょうど恐竜が、魚釣りのビクを空中にくわえているように見える直径約50メートルの屋根の下は、劇場兼休憩所になっています。中央には大きな地 球儀が“東経135度の友人”をうたっています。総費用約24億円(当時) |
![]() 英国館 高さ34mもある大きな鉄柱で、展示館をつり下げたような形をしています。内部は4つに分かれ歴史科学、文化、都市開発・市民生活等英国の全容が 紹介されています。 |
![]() オランダ館 国土の5分の2が“ネザーランド”低い国の名にふさわしく、池の水面より低い通路を通って展示館に入ると、細長いスクリーンを何枚も使って近代国 家オランダが紹介されます。 |
![]() カナダ館 50センチ四方の鏡を4万枚も使って出来た、さながら魔法のピラミッドのような“鏡の殿堂”です。中庭には七色の回転パラソルが5本立ち、その下 は野外ステージや休憩所になっています。総費用15億円(当時) |
![]() ソ連館 レーニン誕生100年を記念して、会場の中で、最も大きなパビリオンになりました。中では絶えず前進を続けるソ連の姿が紹介され、ソューズ等宇宙 開発に関係したものも展示されます。総費用約72億円(当時表記) |
![]() イタリア館 ガラス張りの30度に傾斜した建物は「人」の字形に組み合わされています。ピサの斜塔のお国柄らしく実験的な建築で、床も天井も傾斜しているた め、いろいろな錯覚が起こるという趣向です。 |
![]() スイス館 館の入り口を飾るデコレーション・ツリーはアルミニウム製で、35000個、100万ワットの電球や金銀の工芸品が組み込まれ、アルプスの樹氷を 想わせます。精密機械や時計の産業等が展示されています。 |